地域によって異なります

味も違えば使っている食材も違う

2つに分けてみるだけでも大きな違いは生まれるものです、味付けにしてもそうですが、利用されている食材にも微妙に差が出ているのが特徴だ。例えばパスタ、これは北と南では乾燥パスタが中心となっているか、手作りの生パスタが中心となっているかで大分変わってきています。どちらも食べたことのある人はよく知っていると思いますが、やはり生パスタを食べると乾燥パスタとは大きく違います。何せ歯ごたえから味わい深さ、ソースの絡まり具合などが全く違う。好みによる差もあるかもしれませんが、乾燥しているよりかは新鮮な生がいいという人のほうが多いかもしれません。

しかしどうして地域が異なるだけで生パスタになるか、乾燥パスタになるかに分かれてしまうのかというのも地理的な影響がもたらす産物によってその違いが出ているのです。そうしてそれぞれの街で一定の共通点は持ちつつも、地方の特色を存分に活かした料理が生み出されていったのです。

ではそんな料理についてもっと詳しく、北部と中部、そして南部の3つに分けて特徴などを考えてみる。

イタリア北部の人が愛する料理

まず最初にイタリア北部、トリノなどが周辺地域にある地方においてはどんな料理が主流なのかというと、バターや生クリームなどの味をベースとしての乾燥パスタを利用した料理、さらに肉類などが好まれて食卓などに並べられているのが、典型的な食事風景となっている。パスタももちろん愛用されていますが、南部と比べるとその消費量はそこまで多くはない。その理由としては、気候的な問題かもしれません。バターにしても、生クリームにしても、また肉類を愛好しているという時点で、熱を少しでも保つためにとする防寒を意識した食事が良いとされているのだろう。

とはいえ、地域によって肉が主流だったりもしますが、海寄りであれば必然的に魚介類が好まれる事にもなるでしょう。ただ寒冷地という点を考慮すると、脳天気に魚を焼いて食べても暖かくなるかと言われればそんなことはない。なので魚も利用できて、なおかつ寒さから身を守れるような心暖まる料理が求められていました。そのため、この地域では煮込み料理が多くあり、それらを好んで食べている。また、乳製品のチーズなども度々食卓で使われているなど、一工夫された料理が楽しめるので人によっては最高の環境といえるでしょう。

ボロネーゼも

寒さを凌ぐためにはどうしたらいいのか、という点から考えられて食事を作っているところから、イタリア料理の栄養と健康に対する意識が高いのが見て取れる。日本も同じような側面はありますが、ここまで文化的な発達を遂げている国も早々無いでしょう。イタリア料理のそうした取り組みには脱帽させられるばかりですが、実は寒冷地だからこそこういうものを食べたほうがいいと言われている食事も、北部では愛好されている。スパゲティでも好きな人が多いだろう、ボロネーゼソースを利用したものだ。

ミートソースといった方がいいそれは、見ての通りふんだんに肉を利用した物となっている。トマトをベースとしたソースに肉、そしてパスタとくればイタリア料理として定番中の定番料理だ。日本でボロネーゼを食べることはよくあっても、この料理を食べれば寒くならないからいいんだと考えている人はいないと思う。日本人の場合、寒い時期は鍋物などに手を付けるので、スパゲティで身体が熱くなるといった現象を期待している人はいないだろう。

北部のイタリア料理の特徴として

こうした点から見えてくるのは、イタリア北部における料理の基本概念として『寒さ対策に特化した料理』が中心となっているといえるでしょう。肉を始めとした、心身温まるように食材を選別して利用し、地域ごとの特産品を活用して独自の個性を生み出している。特に秋や冬は中央ヨーロッパの気候特注の厳寒な気候となってしまうため、料理もそうした寒さから身を守れるくらいの物を作って生活していた知恵が見えてくる。

地域ごとの特徴とはいえ、栄養や健康などに意識しながら自分たちの生活に支障をきたさない程度に美味しい料理を作っている、何だか涙ぐましくもなる。