地域ごとの違い

イタリアと言っても

ルネッサンス期に開花し、その後フランス料理に多大な影響をもたらしたことにより、かの料理を世界3大料理とまで言われるまでにその地位をのし上げたイタリア料理、その凄さを改めて実感した人も多いのではないか。こうして調べてみた限りでも、イタリア国内においては料理に対して強いこだわりを持っているのが見て取れた。それこそ古代ローマ時代における美食家たちの意識が継続して、後世に伝えられ続けているのだろう。救いと思うなら、そんな料理を嗜む際に傍若無人とはこのことかというお手本のような、決して見たくもない食事風景を展開していたことは後の歴史にて、改められたことを素直に喜んだほうがいいのかも知れません。食事中に吐き出したりするのが普通だった、そんな晩餐会に出席しただけで寒気が走りそうだ。

そんなイタリア料理もやはり国内全てが同じ料理を作っている、または伝統的に受け継がれているわけではありません。日本でもそうですが、東日本と西日本と分けるだけで味の好みも味付けも、料理で定番といえば何か、などといった違いが浮き彫りになるものです。それを顕著に示しているのが、イタリア料理の特徴にも繋がるのです。この国では料理に対して、地方ごとによって伝統的に生み出された郷土料理が存在しており、その土地ごとにより味も見た目も、何が好まれているのかさえも違っているからだ。

旬の特産物を活かした料理が多数見られるイタリア料理、素材の味を決して損なうこと無く、引き出す調理法にも独特のこだわりを持つなど並々ならぬ努力と研鑽が込められているのが見て取れる。そこからもこの国で料理というものが文化的に、どのような位置に属しているのかが見て取れるでしょう。では地方ごとによってどうして違いが生じてしまっているのかについて、少し話をしていきたい。

2つの原因

イタリア料理が地方ごとによって異なる理由には、大まかに分けて2つあります。おおまかな区分としては、『地理的要因』と『歴史的要因』の2つに分けられる。どの国でもそうですが、地理的な問題で気候やその土地が積み重ねてきた文化などに違いが生じていれば、色々と差異が生じるのも仕方がないこと。ただその違いを取り上げてみて見えてくることもあります。

地理的な要因として

ではその違いについて考察していくと、最初に出てくるのは地理的な要因だ。世界地図などを見てもられば分かると思いますが、イタリアは南北に細長く連なるように伸びた土地となっています。簡単な覚え方として長靴だと言われていた人もいるでしょう、こうして改めて見てみると思うのは女性が愛用しているロングブーツといった方が一番正しいシルエットかもしれません。そんな土地ですが、北部にはアルプスが横断していて、半島にはアペニン山脈が縦断していることもあって、北と南では大分取り扱っている食材や生産されている作物などにも、目立った違いが生まれる。

これだけの要因が積み上げられていれば、料理も違いが出てくるのは当たり前だと言って問題ないでしょう。大きな影響をあたえるのがこれだけ目に見えているのも、中々興味深い。

歴史的な要因として

次に挙げられるのが、イタリアという国がこれまで積み重ねてきた歴史という側面から来る影響力だ。これがどのようなきっかけをもたらしたのかというかと、イタリアという国の成り立ちを考えて見れば分かりやすいかもしれません。有史が始まった頃、イタリアはローマにおいて当時最大の勢力と言ってもいい国家を形成しており、かの建国王たるロムルスが作り上げた帝国は栄華を築いていった。またローマだけではない、各地に点在している諸都市もそれぞれが独自の発達を遂げていた。いわば各々がそれぞれの国を持っている状態で、イタリア国内でもかつてはまともに収拾の付かない状況だったのが分かる。

そんなイタリア国内がようやく一つの国家としてまともに機能するようになった時、初めて世界的に見て統一されたのは19世紀後半ごととなっている。そのため、国家として機能し始めてからまだ150年程度しか動き出していないが、それぞれの文化によって生み出された料理はそのまま住み続けている人たちがこよなく愛するイタリア料理となっていったのです。

もっと詳しく細分すると

そんな料理の違いは北と南という風に分けられます。実際、ソースに使用する油脂においても北ではバターや生クリームなどが利用されており、南部ではオリーブ・オイルが頻繁に好まれています。

どちらの味も定番といえば定番だ、ですが食材などの違いも北と南によってパスタの種類も違えば味付けにも異なる点が生まれているのです。